すり替わる

ある俳優さんがテレビである本の紹介の際に、子供との旅行を例にこんな話をしていた。

子供との旅行を楽しむのが目的だったのに、
いつの間にかスケジュールをこなすことが目標になって、
目指すものがすり替わってしまったことがあったと。

 

自分にも深く思い当たることがあった。
「せっかく来たのだから」
「あこも一緒に行ったらいつもと違う風景に感動する」
「きっとすげーって言うだろう」
相手が満足する旅行をするつもりが、いつのまにかそうじゃなくなっていたこと。
相手を思ってしていたことは、ほんとに相手が望んでいたことではなかったこと。


いつの間にか時間に使われてしまっている自分。
詰め込むことじゃなくて、その時間でいかに楽しく過ごせるかが大事だったのに。
自然に本質的な楽しみ方ができる彼の大きさに改めて気付いた。

 

気付いた今だから、テレビの言葉の沁み方が違う。
そんなタイミングで見れたことに感謝だね。
気付いてなかったら、私はずっとガチガチの分からず屋のままだった。