写真

「きちんとしなさい」


写真撮影でガチガチさをを求められるようになってから、撮られることが苦痛になったように思う。

 

子供の時の写真はある時から、がちがちのしか残っていない始末。
とにかく写真を撮られることが苦手なのは確か。
自然に、、笑って、、ポーズしてー、、、もう難題中の難題だ。。。

がちがちになって自然に笑えない。意識しす過ぎて目を閉じてしまう。
そんなこんなで写真を撮られることが苦手だ。
高校くらいからは思った以上のイケてない姿を見たくない、という理由もあるのだけれど。


そんな私がここ1年くらいで写真を残すことが楽しくなった。
撮られることはまだぎこちないけど、それでも撮った写真を見るのを楽しめるようになった。
きっかけはある人に撮られるようになったから。
一番最初に一眼で撮られた時、構えた瞬間きりっと切り替わるあの雰囲気にびっくりした。
少しでも良く撮ってくれようとする姿に、きれいに映りたいとそう思った。
とにかくカメラで激写することが当たり前な彼に、そのうち私もやたらカメラに納めたくなる人に変わった。

その時の楽しい記憶、笑える失敗。
ぶさいくな自分も含めて振り返れる普通の日常があるって、こんなに幸せなことだって知らなかった。
特別な日じゃなくても写真を撮るってこんなに楽しいもんなのだと。
デジタルでぱぱっと管理できちゃうスマホにも感謝感謝。


まだまだ、目を開けることも自然なポーズも全然だけれど。
このまま過ごしていたら、いつか自然に映れる日が来るのかな。
かなりなおばちゃんになってからか。はたまたおばあちゃんか。
彼が撮りたくなるような、素敵な歳の取り方しなくちゃね。