一周忌

祖父が亡くなって一年が経った。
あの日自分の中で大きな出来事が2つあった。

まずは、1つ目。

 葬儀屋さんに即され、最後のお別れをひとりひとりする場面があった。
その時に祖母が祖父に言った言葉はこうだった。

「ありがとうございました。幸せでした。」

衝撃的だった。後になっても思い出して何度も思うものがあった。
それは、私が思う結婚とは?の答えだっかたら。

幸せだからするのではなく、幸せにしてもらうものでもなく、
最後の最後に幸せだたっと相手に伝えられるように
これからの人生を一緒に生きていく覚悟をするものだと考えていたから。

スタートの時点で幸せにすると誓うのも素敵だけれど、
私は最後の最後にこの言葉を伝えられるように向き合っていくのが理想だと思っていた。

その理想の言葉が、1年前とてもやさしく祖母から祖父に伝えられた。
昔の人だから、今の時代の仲良し夫婦には孫の私には映っていなかったが、
そうでなくても、きっと祖母にとってはたくさんの幸せを感じていたし、
今お別れの時に一番伝えたい言葉は感謝だったのだろうと思う。


そして、2つ目。
これはここでは書かないでおこうと思う。
1年経った今日、この2つのことを思い出し、祖父にこれからも見守ってもらえるようお願いした。